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2016年のアフリカ・インターネット・トレンドメモ①(2016 Internet Trends by Mary Meekerより抜粋)

全世界のIT関係者が毎年読み込んでいるInternet Trendsから、アフリカに関係するデータを抜粋していく。今回は、1章と2章をメモした。

KPCB INTERNET TRENDS 2016 |

 

1) GLOBAL INTERNET TRENDS

全世界でのインターネット利用者は約30億人(42%)で年々増加しているが、伸び率は徐々に小さくなっている。

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先進国を中心に伸び率が小さくなっている一方、インドでは前年比40%増加の2.77億人となったものの、いまだ浸透率は22%である。インド市場のポテンシャルの高さが伺える。

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スマートフォン利用者の増加率もインドや中国を含むAsia-Pacificが圧倒的に大きく、2015年では全世界のスマホ人口の52%を占めている。一方、アフリカ地域と中東地域を含むMEA(the Middle East and Africa)は南アメリカ地域と同様の水準である。

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次に、スマートフォンの価格についてだ。青色の途上国と紺色の先進国で、所得におけるスマホ価格の比率が大きく異なっている。アフリカでは、TECNOやファーウェイといった中国のメーカーが低価格スマホを販売しているものの、通信料金も加味すると、十分普及するにはまだ価格の壁が高いようだ。

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2) GLOBAL MACRO TRENDS

まず、アフリカの経済に大きく影響を及ぼす事実は物価の下落である。東アフリカ諸国を除くと、ほぼ全てのアフリカ諸国の輸出は資源に依存している。アフリカ経済全体の4分の1の規模をもつ最大の経済国ナイジェリアでも、そのGDPの4割は石油・天然ガスによるものである。

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全世界の実質GDPに占めるアフリカ・中近東(+その他)の割合は、30年前と変わらず9%のままである。

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出生率は、サブサハラアフリカ地域が他地域より大幅に高いものの、1985年頃から緩やかに減少している。一方、平均寿命も他地域より短いが、2000年頃から急激にその差が縮まっている。

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